080-1370-5574
避難器具は名前の通り、火災があった場合の避難経路確保のために取り付けられる設備です。火災が発生した場合に階段などの避難経路が使用できない時、この避難器具をご活用ください。
避難器具ははしごタイプのもの、ロープ状のもの、すべり台など様々な種類があります。そのどれもが緊急時に使用するものですので、身近な避難器具の使用方法は消防訓練などの折にぜひご確認ください。
避難はしごにも複数の種類があります。
写真左2枚のようにハッチを開けるとはしごが出てくるタイプ、写真右2枚のように窓枠や手すりに取り付けて使用するタイプなど。
避難器具のよくある指摘事項をご紹介します。
左1番目の写真:避難はしごの蓋(赤落書き部分)に覆いかぶさる形ですのこが置かれています。この状態では避難の際はしごを利用することができず、逃げ遅れてしまう可能性があります。避難はしごは当該室の入居者のみならず隣室や同階の方も使用しますので、蓋の上に物を置き開けなくなることは避けてください。
左2番目の写真:写真は避難はしごを降ろした状態ですが、はしごの動線を横切る形で物干し竿が置かれています。これは降下障害といい、逃げる(降下する)動線に置かれた物が障害物になるため、逃げ遅れやつまずいて怪我をするなどの恐れがあります。後から置いた物干しや物品であれば避難はしご開口部直下に置かないよう移動していただければ問題ないのですが、物干し用の金物がベランダに直接取り付けられている場合は移動が困難となります。これは設置時点での設計ミスの可能性もありますので、管理会社や大家さんにご相談ください。
左3番目の写真:写真は避難器具の取り扱い説明の表示板です。これが紛失している現場が多くあります。いざという時、使用方法を覚えており取り扱いができればまだ良いのですが、滅多に使うことがない器具の使用方法を覚えておくのは難しいと思います。そのため、表示板がない場合は新しいものを設置する必要があります。