誘導灯

誘導灯とは?

誘導灯は、火災が発生した場合に逃げる先を示すための設備です。
一般の方がよく見かけるのは「緑色の逃げる人マーク」が特徴の避難口誘導灯です。

次に見かけるのは「緑色の矢印マーク」が特徴の通路誘導灯です。

このほか、階段通路誘導灯、客席誘導灯といった種類があります。

避難口誘導灯

以前は写真左のような大きい器具でしたが、LEDが普及したことで最近は写真右から2番目のように小型化しています。

誘導灯には種類があり、写真左と右から2番目は「避難口誘導灯」といって避難口がある場所を示す役割をします(左は旧式)。

なお写真左の古い器具を更新する場合、器具を取り外すと写真左から2番目のように、天井の汚れが露わになり目立ってしまいます。天井補修(塗装や天井材の張替え)が一緒にできれば一番見栄えが良いのですが、作業性やコストの面でできない場合は、写真右から2番目のようにプレートを設置することで汚れをカバーして目立たなくすることができます。

通路誘導灯

こちらは避難口の方向を示す役割をします。矢印をたどって避難することで、避難口までたどり着くことができます。

注意事項

上記「誘導灯」では、誘導灯には種類があることをご説明しましたが、最近工事や点検でお伺いした現場で誘導灯の種類を間違えた施工を見かけることが多かったため、補足として注意事項を記載したいと思います。

 

【注意①】避難口誘導灯は緑地、通路誘導灯は白地

残念ながらこれが圧倒的に多い間違いです。
誘導灯というと、「逃げる人マークがあるもの」「矢印マークがあるもの」を選べば問題ないと考えて、本来通路誘導灯を選定すべきところに避難口誘導灯が付いてることがままあります。
避難口(非常口)のすぐそばには「逃げる人マークの避難口誘導灯」、避難口に向かう途中の廊下などには「矢印マークの通路誘導灯」を選定します。
工事業者がこの点を理解せずに設置してしまうと、工事後の消防設備点検で不良として指摘されてしまいます。


【注意②】誘導灯は専用回路

この間違いも非常に多いです。
誘導灯は他設備の停電等により電源供給が遮断されて使用できない状況が生じることを避けるため、誘導灯専用の回路を設けなければなりません。
ですが誘導灯のためだけに新たに配線するのが面倒だからといった理由で、近くの照明器具から配線してしまう例が後を絶ちません。

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